見落としの1つは書き直しから8分後に、1つは書き直しの最中に、もう1つは4日後の機械による数え直しで見つかりました。

先にお断りしておくと、書き直しの効果の数字はまだありません。書き直しから4日しか経っておらず、検索の表示回数やクリック率の変化を判断できる段階ではないためです。

検索結果の段階で「誰の経験か」が分かる文にそろえた

きっかけは、サイト全体の改善指示書の一項目でした。コラムのmeta descriptionを、検索結果の段階で「誰の経験か」が分かる文にそろえる、という内容です。

対象はmeta descriptionだけです。titleとURLは動かさず、検索結果に出る説明文だけを直す作業でした。

書き直しの前後を、送料設計の記事で見てみます。書き直す前の文は次のとおりです。

「物流費の高騰で「全品送料無料」の前提が崩れています。送料無料ラインを勘でなく注文金額の分布から決める手順、モール横断で比較するための実質手取りの物差し、変更後に季節性や広告を切り離して効果を検証する方法を解説します。」

書き直した後の最終の文は次のとおりです。

「EC送料設計の作り直しを、複数モールECの現場でAIチームを動かすrelmeaが整理。送料無料ラインを注文金額の分布から決める手順、モール横断で比べる実質手取りの物差し、季節性や広告を切り離した効果検証の方法を解説します。」

前の文は内容の説明として成立しています。ただ、誰が書いた記事なのかは、検索結果の段階では分かりません。後の文は、主題語を先頭に置き、書き手を前半に出しています。

「最終」と書いたのは、この文が後で述べる見落としの修正を経た形だからです。

送料設計の記事のmeta description:書き直しで主題語と書き手が前に出た

書き直す前

  • 物流費の高騰という背景から始まる
  • 手順の説明は入っている
  • 誰が書いた記事かは文中に出てこない

書き直した後(最終)

  • 主題語「EC送料設計の作り直し」が先頭
  • 書き手(複数モールECの現場でAIチームを動かすrelmea)が前半に入る
  • 手順の説明は残している

meta descriptionを一括で書き直す基準

一括で直すときは、先に基準を決めておく必要があります。AIに任せる範囲を、基準で絞るためです。今回の基準は次のとおりです。

  • 主題語(titleの検索語)を先頭に置く
  • relmeaという主体を前半に置く。目安は前から概ね80字以内で、スマホの検索結果で切れにくい位置
  • 全体は120字以内にする
  • 主体の言い方は、記事の中身に合わせて事実だけを書く
  • 本文に無い数字や実績は足さない
  • og:descriptionとJSON-LD(構造化データ)のdescriptionも、同じ文にそろえる

主体の言い方の例を挙げます。AI系の記事なら「AIエージェントチームを実運用するrelmea」、ラジオ台本の記事なら「ラジオ台本192本を合成音声で無人収録するrelmea」です。どちらも、その記事の本文に書いてある事実から取っています。

もう1つ決めたのは、一般論の記事の扱いです。本文がrelmeaの実例でない記事に「実例を公開」とは書かず、「〜を整理します」で止めます。説明文が本文より強い約束をしないための線引きです。

3か所をそろえるのは、meta、og、JSON-LDのどれか1つだけ古い文が残ると、見る場所によって記事の説明が変わってしまうからです。1本につき3か所なので、61本で183行の差し替えになりました。

対象にしなかった25本

86本すべてを書き直したわけではありません。前から90字以内に、relmeaの実運用主体が既に書かれていた25本は、「変えなくてよい」と判定して触りませんでした。

61本を直し、25本を残す。この線引きが、3つ目の見落としにつながります。

見落とし1:1つの言い回しの誤りが20本に複製された

1回目の書き直しで、ECの記事20本の主体を「複数モールECを実運用するrelmea」と書きました。

この言い方は誤りです。relmea自身は店を持っておらず、ECは運営者が担当している現場です。「ECを実運用する」と書くと、relmeaが店を持っていると読めてしまいます。

気づいたのは書き直しの8分後でした。15:34のコミットに対して、15:42に「複数モールECの現場でAIチームを動かすrelmea」へ直しています。直したのは20ファイル、60か所です。

一括作業では、1つの言い回しの誤りがそのまま20本ぶん複製されます。1本ずつ書いていれば途中で違和感に気づいて止まれたかもしれませんが、一括では同じ誤りが一気に同じ形で広がります。

2026年10月29日の数え直しでは、「ECを実運用」は0件、「複数モールECの現場でAIチームを動かすrelmea」は20本でした。直し漏れはありません。

見落とし2:別の記事の文が8日間入っていた

2つ目は、書き直しの最中に見つかったものです。

TTS(合成音声)の誤読対策の記事は、10月17日の公開時から、meta descriptionに別の記事の文が入っていました。Claude Codeを無人で定時実行する記事の説明文です。

ogとJSON-LDは正しい文でした。雛形をコピーして新しい記事を作ったときに、metaだけ差し替えが漏れたとみられます。

10月25日の書き直しで本文を読んだときに見つかり、直しました。約8日間、検索結果にはその記事と関係ない説明文が出ていた可能性があります。検索結果の実物は確認していないので、「可能性」としか書けません。

3か所のうち1か所だけが間違っていると、ページを開いても気づきにくい形になります。画面に出るのは本文で、meta descriptionはページの中には表示されないからです。

見落とし3:対象外にした25本の中でずれが24本見つかった

3つ目は、書き直しの4日後に出ました。10月29日に、全90本のmeta、og、JSON-LDを機械で突き合わせました。90本は、当時の86本にその後の新規4本を足した数です。結果は次のとおりです。

  • 書き直した61本は、すべて3か所が一致していた
  • ずれていたのは24本で、24本とも「変えなくてよい」と判定した25本の中にあった

「変えなくてよい」の判定は、meta descriptionだけを見て行っていました。3か所が同じ文かどうかは見ていません。

例を挙げます。役割分担の記事では、metaが「AIツールは「どれが一番賢いか」で選ぶと…」で始まります。ogは「役割分担の軸は賢さでなく「判断の量」と「往復の数」…」と、別の文でした。meta単体では問題なく見えても、並べると食い違っています。

長さと位置の残り

同じ突き合わせで、長さと位置の問題も出ました。

  • 判定のしきい値は90字だったので、relmeaの位置が82字目から86字目の記事が4本残っている(基準は概ね80字)
  • 長さは全90本で、最短85字、中央110字、最長133字
  • 120字を超えるものが11本あり、そのうち3本は書き直した61本の中にある

書き直した61本にも、字数の超過が3本ありました。3か所の一致は取れていても、120字以内という基準は守れていません。

この記事を書いている時点で、24本のずれと長さの超過は未修正です。直す対象として記録した段階にとどまっています。

meta descriptionの一括書き直しで起きた3つの見落とし
  1. 言い回しの複製EC記事20本に「ECを実運用する」と書いた。relmeaは店を持っていないので誤り。8分後に20ファイル60か所を直した
  2. 別記事の文合成音声の記事のmetaに、公開時から別記事の説明文が入っていた。ogとJSON-LDは正しい文だった
  3. 対象外の判定漏れ変えなくてよいと判定した25本のうち24本で、meta・og・JSON-LDの文がずれていた。判定はmetaだけを見ていた

自分のサイトでやるときの手順と、まだ分かっていないこと

3つの見落としから、自分のサイトで同じ作業をするときの手順を導けます。

1. 対象の決め方は3か所で判定する

今回、対象外の判定がmeta descriptionだけを見ていたことが、24本のずれの原因でした。対象を決めるときは、meta、og:description、JSON-LDのdescriptionの3か所を見ます。1か所が基準を満たしていても、3か所が同じ文でなければ対象外にはしません。

2. 言い回しは1本で確かめてから広げる

主体の言い方は、まず1本に書いて、事実と合っているかを確かめます。そのあとで同じ型を広げます。「ECを実運用する」の誤りが20本に複製されたのは、1本の確認を挟まずに型を広げたからです。主体を名乗る言い回しは、事実とのずれが読み手にそのまま伝わります。

3. 書き直し後に全本を機械で突き合わせる

書き直しの直後に、対象の本数にかかわらず、全本を機械で数え直します。見るのは次の3点です。

  • 3か所が同じ文か
  • 主体が前から何字目にあるか
  • 全体が何字か

今回の4日後の数え直しは、この3点すべてで問題を見つけました。書き直した直後にやっていれば、4日待たずに分かっていたことです。

今の仕組みと、足りない検査

relmeaでは10月25日から、新しいコラムを公開する前にスクリプトがmeta descriptionを検査しています。「descriptionが1つだけ」「relmeaを含む」を満たさないと、無人実行では公開しません。

ただし、この検査は位置(80字以内)と、ogやJSON-LDとの一致を見ていません。見落とし2と3を機械で止めるには、「3か所が同じ文か」を数える検査が要る、というのが今回の結論です。

meta descriptionの一括書き直し:問題から今のルールまで
  1. 問題検索結果の段階で、誰の経験か分からない説明文が多かった
  2. 直したこと86本のうち61本を、主題語を先頭・relmeaを前半・120字以内を基準に書き直し、meta・og・JSON-LDの3か所を同じ文にした
  3. 起きたこと言い回しの誤りの複製、別記事の文、対象外25本のうち24本のずれが見つかった
  4. 今のルール公開前に「descriptionが1つ」「relmeaを含む」を検査する。「3か所が同じ文か」を数える検査はこれから足す

効果は、まだ分かりません

書き直しの効果は、まだ判断できません。表示回数もクリック率も、4日では変化を読める量が溜まっていないからです。

今回の作業で確かだったのは、一括の書き直しが速いことと、見落としも一括で広がることの2点です。AIに任せる範囲を基準で絞り、終わったら全本を機械で突き合わせる。この2つを組にしておくと、見落としを早く拾えます。