記事末尾のCTA数を5本に固定していた当時の意図

旧構成は、読者の温度がばらばらでも、どこかに入口が合えばよいという考えで作りました。入口を並べておけば、読者は自分に合うものを選ぶだろうと見ていたのです。

2026年9月12日時点の5本は、次のとおりです。AI側とEC側で中身を少し変えていました。

AI側の5本

  • 無料の音声スライド(登録不要)
  • メールで続きを受け取る
  • 主役の教材(迷えば第1巻)
  • 月額の作業ツール
  • 関連コラム1本

EC側の5本

  • 無料の音声スライド
  • メール登録
  • 主役の商品(迷えば第3巻。モール順位の話ならツール)
  • ガイド・ツールの一覧ページ
  • 関連コラム1本

購入前の読者は、いきなり買わず、まず無料のものを見たいかもしれません。すぐ買いたい人もいます。作業ツールを探している人もいます。それぞれに入口を用意したつもりでした。

この設計自体は、間違いとは言い切れません。足りなかったのは、入口を並べたあとに、どの入口が実際に使われ、その先まで進んだかを確かめる工程でした。

CTAごとのクリック内訳で見えた、売れた経路と進まなかった経路

解析ツールで、記事から自社サイトへのクリックをリンク先ごとに数えました。期間は直近28日(8月16日〜9月12日)で、カッコ内はその前の28日(7月19日〜8月15日)です。以下の数字はすべて、自分のサイトで数えた値です。

記事から自社サイトへのクリック

AI側の記事は25件(41件)でした。内訳は次のとおりです。

  • 教材第1巻 8
  • 音声スライド 6
  • コラム 6
  • 一覧ページ 2
  • 作業ツール 1
  • メール登録 1

EC側の記事は14件(13件)でした。内訳は次のとおりです。

  • 教材第3巻 6
  • 一覧ページ 2
  • コラム 2
  • 音声スライド 1
  • 第1巻 1
  • メール登録 1

内訳を足すと、AI側は24、EC側は13で、どちらも合計より1件少なくなります。残りの1件の行き先は確認できていません。

どちらの側でも、最も多く押されたのは主役に置いていた教材でした。

教材以外のボタンは、その先に進んでいなかった

音声スライドは109枚、約35分の資料です。同じ28日の数字は、表示8(7)、再生開始4、最後まで見た1、スライドの最後から教材へ進んだ1でした。

メール登録ページは、表示がAI側23(16)、EC側22(10)で、登録完了は1でした。

教材の販売実績は、2026年の累計で11部、¥83,800です。月別では6月が¥34,000、7月が¥23,400、8月が¥26,400、9月は9月12日時点で0でした。販売プラットフォームの記録では11件とも「紹介者なし」で、アフィリエイト経由ではありません。教材ページへのクリックは計測用の中継URLを経由していて、主な出どころは note の記事末尾でした。

この数字から、当時は次のように読みました。売れた経路の幹は「記事末尾から教材ページへ直行」であり、教材以外のボタンはクリックされても先に進んでいない。スライドを最後まで見たのは1件、メール登録の完了も1件でした。

ただし、母数の小さい読みです。「ほかのボタンに価値がない」という証明ではありません。言えるのは、5本のうち購入までつながった記録が、教材へ直行する1本に集まっていたという点だけです。

SNSからのメール登録ページ直送も、登録にはつながっていなかった

SNS(Threads)の投稿では、8月11日から、3本に1本だけ末尾のリンクを「メール登録ページ直送」に替えていました。Threads からの着地はAI側14(3)、EC側15(3)で、すべてメール登録ページでした。

メール登録ページの表示が前の28日より増えたのは、この着地が加わったためと読めます。それでも登録完了は1でした。入口の数を増やしても、行き先の約束と読者の目的が合っていなければ、表示が増えるだけで先には進みません。

記事末尾のCTAを「主1つ+副1つ」に絞ったルール

2026年9月12日に決めた新ルールは、次のとおりです。同じ日に記事を自動生成するプロンプトへ実装し、公開済みのコラム44本も同じ型に一括で揃えました。

  • どの接点も「次は1つ」にする
  • 記事末尾は、主CTA 1つと副CTA(メール登録)1つにする
  • 固定5本はやめる。note 記事の末尾から関連コラムへ送るリンクも外す
  • 主ボタンの前に置く導入文は2〜3文にして、行き先1つだけに橋渡しする。他の商品名は並べない

導入文を行き先1つに限るのは、見落とされやすいところです。ボタンを1つにしても、直前の文章で3つの商品名を並べてしまうと、読者の頭の中には選択肢が3つ残ります。

副CTAをメール登録にしたのは、今すぐ主CTAを押さない読者にも、戻ってくる経路を1本だけ残すためです。記事末尾が2つになったのは、この1本を残したからです。

主CTAを記事の種類で選ぶ基準と、URLに型を付ける方法

主CTAは、記事の種類で決めます。2026年9月12日時点の対応は、次のとおりです。

  • 入門・課題提起の記事(intro): 無料の解説スライド
  • 自分で作る・設計する記事(build): 該当する教材の巻へ直行
  • 作業環境の手間が主題の記事(use): 作業ツールの製品ページ
  • 法人・任せたい人向けの記事(delegate): 構築代行の案内ページ

迷ったら build にします。売れた経路の幹が「記事末尾から教材ページへ直行」だったので、判断がつかない記事はそこを既定にしました。

9月20日の改訂

2026年9月20日に、メール登録を主軸にする版へ改訂しました。製品を調べている読者には、製品ページへ直行してもらいます。解説スライドの視聴は、先に進む条件にしません。原則は、記事の内容と行き先の約束を一致させることです。

記事タイプの決め方

自分のサイトで真似するなら、手順は次のとおりです。

  1. 記事を書き終えたあとで、その記事を読んだ人が次に何をしたくなるかを1行で書く
  2. その1行が「知りたい」「作りたい」「手間を減らしたい」「任せたい」のどれに近いかで分ける
  3. 近いものに対応する行き先を主CTAにする
  4. どれにも決められない記事は、既定の行き先に倒す

URLに型を付ける

主CTAのURLには記事タイプ(kind)を、メール登録のURLには関心(interest)を付けています。たとえば ?kind=build のように、パラメータで識別します。

こうすると、どの型の記事から、どの行き先へ、何件行ったかを、あとから解析ツールで数えられます。型を付けずに運用すると「記事末尾からのクリック」としか分かりません。この記事の最初のクリック内訳がリンク先ごとにしか取れなかったのは、そのためです。

変更後の数字と、母数が小さいときの読み方

変更後の実測は、正直に書くと、まだ判断できる量ではありません。

2026年9月25日〜10月1日の7日間は、教材ページへの送客クリックが0でした。前の7日間は2でした。メール登録の確定は5で、前の7日間は1でした。

この数字からは、「ルール変更で教材への送客が減った」とも「メール登録が増えた」とも言い切れません。1件の増減で印象が変わる規模です。

なお、この期間の集計では、自分たちの動作確認(本人のテスト送信など)を需要から外しています。計測イベントの件数をそのまま需要として読むと、テストを数えてしまうためです。

見直し日を先に置く

数字が少ない時期は、「いつ、何を見るか」を先に決めておくと、結論を急がずに済みます。私たちは見直し日を9月27日、10月4日、10月18日に置いています。

母数が小さいときは、次のように読みます。

  • 増減した件数そのものを書く。「半減」「倍増」のような比率だけで書かない
  • 同じ長さの直前の期間と並べる。途中までの期間を、満了した期間と並べない
  • 自分のテストを除外してから数える
  • 効果の断言は、見直し日を重ねて同じ方向が続いてからにする

記事末尾のCTAで、自動化してよい範囲と人が判断する範囲

この運用では、機械に任せる部分と、人が決める部分を分けています。

機械に任せてよい範囲

  • 記事タイプが決まったあとの、CTAの差し込み
  • 主CTAと副CTAのURLに、kind と interest のパラメータを付けること
  • 解析ツールからのクリック内訳の集計
  • 過去記事への型の一括反映(公開済みのコラム44本はこの方法で揃えました)

人が判断する範囲

  • 記事タイプの判定に迷った記事の扱い。既定の build に倒すかどうかは、記事の内容を読んで決めます
  • 行き先の追加。新しい教材やツールを主CTAの候補に加えるかどうか
  • 見直し日に、ルールを変えるか、そのまま続けるか
  • 母数が小さいときに、どこまでを結論として書いてよいか

CTAの差し込みは機械的にできます。けれども、記事の約束と行き先が合っているかどうかは、読む人が判断することです。判定に迷った記事は記録を残しておくと、次の見直し日に型の分け方を直す材料になります。

5本を2つに絞った理由は、売れた経路が1本に偏っていたことと、他のボタンが先に進んでいなかったことの2点です。絞ったことによる売上の変化は、まだ言えません。