販売ページの本文は「手で直したほうが速い」と一度は結論した
2026年6月27日の時点で、relmea は販売プラットフォームの記事本文の修正について「手で直したほうが速い」と結論していました。理由は、エディタ上で1ブロックずつ直す編集が壊れるからです。
1ブロックずつ直す編集で起きたこと
本文を1ブロックずつ直そうとして、次の3つが起きました。
- フローティングツールバーが、直したい行を隠す
- Shift+↓ で選択範囲を広げると、選択が文末まで飛ぶ
- 見出しに変える操作が、隣の行にまで漏れる
どれも1回なら手で戻せます。ただ、本文が長いほど確認と巻き戻しが増えます。この時点では、1ブロックずつの編集を前提にした結論でした。
HTMLをクリップボードに載せて本文を一括で貼る
この結論は、2026年8月22日に覆りました。約23,000字級の本文を、2記事ぶん差し替える必要が出たときです。
Markdown をそのまま打っても変換されない
最初に分かったのは、Markdown をテキストのまま入力しても、エディタ側では変換されないことでした。見出しの記号やコードの囲みが、記号のまま本文に残ります。
そこで、本文を Markdown から HTML に変換し、HTML 形式のままクリップボードに載せる方法を取りました。macOS では、次のコマンドで載せられます。
osascript -e 'set the clipboard to (read (POSIX file "…") as «class HTML»)'
「…」の部分には、変換した HTML ファイルのパスが入ります。
貼り付けの操作は3つだけ
- 本文欄で ⌘A を押して全選択する
- Delete で本文を消す
- ⌘V で貼る
結果として、h2・h3・pre・blockquote まで正しく変換されました。1ブロックずつ直していた頃の3つの問題は、本文全体を1回の貼り付けで置き換えることで避けられました。
- 変換するMarkdown の本文を HTML に変換する。Markdown のまま打つと、見出しの記号などが変換されずに残る
- 載せるmacOS の osascript で、HTML 形式のままクリップボードに載せる
- 貼る本文欄で ⌘A → Delete → ⌘V。h2・h3・pre・blockquote まで正しく変換された
- 待って保存貼った直後は保存を押さず、約30秒、描画を待ってから保存する
一括貼り付けで踏んだ4つの落とし穴
手順が通ったあとにも、実際に起きて分かった注意点が4つありました。
画像は ⌘A で選択されない
⌘A で消えるのは本文だけで、画像ブロックは残ります。図を入れ替えたいときは、画像を個別に消す必要があります。
図を入れる位置は、あらかじめ目印の段落で示しておきます。たとえば「▼ここに画像【図N】NN.png(説明)/この行は画像に差し替えて削除▼」という段落を HTML に仕込み、貼り付けたあとで、人がその位置を画像に差し替えます。
貼った直後に保存を押さない
貼った直後に保存を押すと、ページが固まることがありました。約30秒、描画が落ち着くのを待ってから保存します。
貼る直前にクリップボードを載せ直す
別の処理にクリップボードを奪われ、本文のうち数文字だけが貼られた事故がありました。載せてから時間が空いた場合は、貼る直前にもう一度載せ直します。
ファイル名が勝手にリンクになる
.md や CLAUDE.md のようなファイル名は、自動で http://CLAUDE.md の形のリンクに変わります。貼り付けたあとに本文を検索して洗い出し、リンクを解除します。技術系の本文では、ファイル名が多く出るので見落としやすい点です。
- 画像が残る⌘A では画像が選択されず、本文だけが消える。図の位置には目印の段落を仕込み、貼ったあとに人が差し替える
- 保存で固まる貼った直後に保存を押すと、ページが固まることがある。約30秒待ってから押す
- 貼る中身が奪われる別の処理にクリップボードを奪われ、数文字だけが貼られた。貼る直前に載せ直す
- ファイル名がリンクになる.md や CLAUDE.md が自動でリンクに変わる。貼ったあとに検索して解除する
段落だけ足すときは、目印の段落で位置を決める
全文の差し替えではなく、段落を足すだけの作業もあります。2026年9月13日に、教材本文の最終章へ「次に読む先」を案内する段落を差し込みました。同じ日に4記事、続けて5本目にも入れて、計5本です。
カーソルを置いただけでは位置が拾われない
ブラウザの自動操作(Playwright)で、次の順に操作しました。
- 目印にする段落の末尾にカーソルを置く
- Enter で空の段落を作る
- HTML を載せた貼り付けイベントを送る
1回目は、カーソルを置いただけで貼り付けイベントを送りました。するとエディタ(Tiptap)はその位置を拾わず、本文の末尾に貼り付けました。Enter で空の段落を作ってから貼ると、狙った位置に入りました。
誤挿入は下書きに残る
このエディタは、「一時保存」を押さなくても下書きを自動で保存します。末尾へ誤挿入した分は、下書きにそのまま残っていました。再読込をしても消えないので、削除してから入れ直しました。
また、同じタブで再読込しようとすると、ページを離れる確認で止まります。そのため、記事ごとに新しいタブで開きました。
ブロック数で確かめる
再読込したあと、差し込んだ案内が各記事に1か所ずつ入っていることを、本文のブロック数で確かめました。
- 266 → 271
- 559 → 564
- 796 → 802
- 254 → 260
増えたブロック数は 5・5・6・6 です。案内は数段落で1つのまとまりなので、1か所の差し込みでも複数ブロック増えます。
一時保存は公開ではない
一時保存で保存されるのは下書きです。公開側に反映するには、別に公開申請の手順があり、審査を通ります。編集画面で保存できたことと、読者に表示されることは別の手順です。
直す前
- 目印の段落の末尾にカーソルを置き、そのまま貼り付けイベントを送った
- エディタ(Tiptap)が位置を拾わず、本文の末尾に入った
- 誤って入った分は、自動保存で下書きに残った
直した後
- カーソルを置いたあと、Enter で空の段落を作ってから貼る
- 誤って入った分は削除して入れ直す
- 再読込のあと、ブロック数の増え方で入ったことを確かめる(例: 266 → 271)
別の記事投稿サービスでも起きた同じ型の事故
ここまでは販売プラットフォームの話でした。relmea の自動投稿スクリプトが使う別の記事投稿サービスのエディタでも、貼り付けで同じ型の事故が起きています。
改行1つでは段落が分かれない
このエディタは、改行1つを同じ段落の中の改行として扱います。URL が直前の文と同じ段落に吸収されると、リンクカードになりません。2026年8月30日には、本文のリンクカードが6枚から0枚になりました。URL の行の前後に空行を入れて、独立した段落にすることで避けています。
先頭の区切り線は貼り付けで消える
貼る文章の先頭に置いた区切り線「---」は、貼り付けでは線になりません。2026年9月13日に、丸ごと消えることを確かめました。この場合は貼り付けに頼らず、キーボードで「---」を打って Enter を押して作ります。
位置が変わる処理は下から回す
URL の段落をリンクカードに変える処理は、下の段落から順に回します。上から回すと、カードができるたびに下の段落の位置がずれます。2026年8月30日には、末尾の11本のうちカードになったのは1本だけで、残りの URL は消えました。
販売ページの本文を差し替えるときの決めごと
差し替え方を変えたきっかけは、約23,000字級の本文を2記事ぶん差し替える必要が出たことでした。いまは作業の大きさで、やり方を分けています。
- 全文の差し替えは、HTML をクリップボードに載せて一括で貼る
- 段落を足すだけなら、目印の段落の末尾で Enter を押し、できた空の段落に貼る
- どちらも、保存と公開は別の手順として扱う
エディタごとに、貼り付けで消えるもの、勝手に変わるもの、位置を拾わないものが違います。下書きは自動で保存されることがあるので、試しに貼った分も残る前提で、1本目でブロック数と表示を確かめてから残りに進めます。
